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- OSSを使ってリーズナブルに監視環境を構築しよう!
イントロダクション 選ばれるSaaSの基準の一つとして、サービスの可用性が挙げられます。 サービスの機能は豊富であっても、障害の発生によるシステムダウンしている時間が長いと、機会損失にもつながるため、ユーザーも離れていきます。 一般的に、新規機能の追加は、新たな障害が発生するリスクを伴います。 一方で、競合サービスよりも魅力のある機能を追加していかないとユーザーも離れていきます。 SaaS提供者は、魅力的な機能追加と安定的な運用の両立を行っていく必要があります。 今回は、監視ツールを使ってサービスの安定性を確保する方法を紹介します。 OSSを用いたサービス監視 監視ツールには、商用のものとOSS(オープンソースソフトウェア)のものがあります。 商用の監視ツールのメリットは、サポートが充実していて困ったときに問合せできる安心感があったり、SaaSで提供されている場合はメンテナンスが不要なことが挙げられます。デメリットは、利用料が高いことです。サービスがまだ小さい場合や、ちょっとした検証に使いたい場合は十分にペイできない場合があります。 一方で、OSSの監視ツールは、自分たちで環境を用意したり、トラブルシューティングを行う必要がありますが、基本は無料です。 OSSであっても、機能面は商用に引けを取りません。サービスが十分に成長するまでは、OSSの監視ツールを用いるのが良いでしょう。 OSSの監視ツールは、PrometheusやZabbixなどが有名です。 Prometheusを使ったサービス監視方法について、先日テックウルトで社内勉強会を開催した内容を、Qiitaのブログに投稿したので、詳細は以下をご確認ください。 Prometheus + Grafana で Webサービス監視環境を構築する - 外形監視編 - Prometheus + Grafana で Webサービス監視環境を構築する - スロークエリ・エラーレート監視編 - Prometheus + Grafana で Webサービス監視環境を構築する - 短命ジョブ監視編 - Prometheus + Grafana で Webサービス監視環境を構築する - クライアントライブラリ監視編 - まとめ OSSによる監視は、手間がかかる反面、自分たちのシステムに最適化された柔軟な設計が可能です。 本シリーズを通して、Prometheus + Grafana という強力なOSS監視ツールを使えば、商用サービスに劣らない監視体制を自ら構築できるという手応えを得ました。 SaaSを提供するすべての開発者・運用者にとって、監視の重要性は今後ますます高まっていくでしょう。まずは、できるところから。OSSによる監視環境の構築を、ぜひ取り組んでみましょう。
- 「静かなる退職」から考える、時間の価値について
静かなる退職とは何か 近年、職場で話題となっている「静かな退職(Quiet Quitting)」をご存知でしょうか。 静かな退職とは、必要最低限の仕事のみをこなし、まるで退職したような余裕をもって働く状態のことを指します。仕事とプライベートを明確に区別し、ワークライフバランスを重視した働き方として注目されています。 具体的な行動特徴 「静かな退職」を選択している人には、主に以下のような姿勢や態度が見られます。 業務範囲の限定化:求められている以上の仕事はしない コミュニケーションの最小化:最低限の会話のみ、会議での発言も控えめ 時間管理の厳格化:毎日定時退社、時間外の連絡には応じない 積極性の欠如:指示待ちの姿勢、新しいプロジェクトへの参加を断る 感情的距離:仕事に感情を込めず、必要以上の労力を避ける 重要なのは、遅刻や無断欠席はせず、業務範囲内で頼まれた作業は及第点でこなすため、服務規程違反にはならないという点です。 状を示すデータ 最近の調査結果を見ると、この現象の広がりが見えてきます。 マイナビ調査(2025年)では、20~50代の正社員の44.5%が「静かな退職をしている」と回答しました。 https://career-research.mynavi.jp/column/20250509_96008/ 調査手法の違いはありますが、いずれにしても「働きたくない」と感じている人が一定数存在することは確かです。 投資ブームと時間の価値 特に若い世代では、投資などで生計を立てたいと考える人が増えているようです。 この考え方自体について、批判も擁護もするつもりはありません。ただ、これからの日本に必要な考え方について、投資を例に考えてみたいと思います。 お金では問題は解決できないという本質や、社会は良くならないという事実があるという考え方があるということを一度知ってほしいと個人的に思います。 スタートアップ投資から見える本質 最近、投資をする人が増えている時代背景の中で、スタートアップへの投資を例に考えてみましょう。 事業が成功すれば良いのですが、逆のパターンも想定してみます。 事業が上手くいかずスタートアップが失敗した場合、投資家は損失を被ります。しかし、出資されたお金は事業拡大のために働いた労働者への給与として支払われ、彼らの生活費として社会に還元されます。社会全体で見ると、お金の総量は減っていませんし、循環しているだけです。 では、何が本当の損失なのでしょうか。 それは、事業を支えようとした人たちが労働に費やした時間、そして人材を有効活用できなかったという事実です。投資額以上の価値を社会に提供できなかった、この現実こそが真の損失なのではないでしょうか。 時間の不可逆性という視点 ここで重要な視点をお伝えしたいと思います。 価値を提供できず、利益を生み出せない事業であれば、むしろそこで働くべきではないと考えます。なぜなら、その人が他の事業で力を発揮し、世の中に価値を提供する方が、社会全体にとって有益だからです。 現在、大企業が最高益を更新しながらリストラを行うケースもあり、「労働者を保護すべき」という意見もあるでしょう。 しかし、視点を変えて考えてみてください。労働者の大切な時間を事業に投資していることの重要性を理解する必要があります。 お金は努力次第で取り戻せますが、時間は二度と戻ってきません。 若い世代への思い 特に若い世代の時間は貴重で、本人の成長にとってかけがえのない、代替できないものです。若い世代は、このことを本能的に理解しているのかもしれません。 「静かなる退職」のような形で時間を消費し、それを単純にお金と交換する行為は、本当にもったいないと感じます。 二度と戻らない若い時間を一生懸命に使い、自分を高め、成長させることこそが何より重要なのではないでしょうか。 最後に SNSには有益な情報もありますが、人間は弱い生き物です。ネガティブな感情や意見に流されることなく、自分の芯を持って心を燃やし、行動することに時間を使ってほしい。 そんな思いを込めて、この記事を書かせていただきました。 皆さんは、自分の時間をどのように投資していますか?
- 「社員ファースト」vs「お客様第一」論争について思うこと
最近、世の中を見ていると「議論」なのか「言い合い」なのか、よくある状況にあったので記事を書きました。 先日、こんな話を耳にしました。 「社員ファーストを重視しすぎて、お客様が求めることに応えられない会社がある。社員に我慢が足りないんじゃないか?」 その一方で、 「お客様を満足させることばかり考えて、社員の生活や幸せが犠牲になっている会社もある」 つまり「社員ファースト」と「お客様第一主義」、どちらを優先すべきなのか?という話です。 この話を聞いた時、ふと思ったことがあります。 多くの人が「絶対的な答えがある」と思い込んでしまっているんじゃないでしょうか。 でも、これって「卵が先か、鶏が先か」みたいな話かもしれませんよね。 要するに、どちらも正しいし、どちらも必要なんです。そう捉えると、少し楽になると思うんです。 ビジネスでは、両方をバランスよく実現するのがベストだと思います。どちらか一方を選ぶのではなく、両方を満たす行動を考えるべきなんじゃないでしょうか。単純に、どちらも必要なんですから。 ただ、現実には「言い合い」になって険悪な雰囲気になることもありますよね。日本人はこういう対立が苦手な人が多いのか、それとも教育や習慣に問題があるのか…。 面白いことに「グレーな答えを嫌う」人たちも、実は重要な場面では曖昧さを残していたりするんですよね。 完璧なものなんて世の中にはありません。でも、なるべく完璧に近づけようとする努力は、とても尊いものだと思います。 大切なのは、その場の状況に応じて考えて、的確に対応すること。そのためのバランス感覚を鍛えることが、今の時代には特に重要なのかもしれませんね。 みなさんはどう思われますか?ぜひコメントでお聞かせください。
- テックウルト3周年を迎えて
この度、テックウルトは無事に3周年を迎えることができました。これもひとえに、日頃からご愛顧いただいているお客様と、日々業務に励んでくれている社員のおかげです。心より感謝申し上げます。 先日、テックウルト3周年記念パーティを銀座「The BAGUS PLACE」にて開催いたしました。ご来賓の皆様をはじめ、今後入社予定の方々にもお越しいただき、温かい雰囲気の中で皆様をお迎えすることができました。 パーティでは、お酒を交えながら当社の事業方針やビジョンについて説明いたしました。また、上半期のアクションプランの進捗状況についても共有し、目標に向けて着実に歩みを進められていることを社員一同で確認できました。この成果共有は、社員の自信とモチベーション向上につながったと確信しています。 人は時間が経つとなかなか物事を覚えていられないものです。だからこそ、シンプルで分かりやすい内容を繰り返し伝え続けることが重要だと考えています。 知り合いの経営者の方がおっしゃっていた「目標、理念、想いを共有することの大切さ」という言葉を改めて思い出しました。理念や行動指針は、日常業務に追われる中で忘れがちになってしまいます。しかし、定期的に再確認することで「なぜ自分がこの組織に属しているのか」を考える機会となり、それは組織にとって非常に重要なことではないでしょうか。 想いを共有する仲間が多い会社こそが、真に強い組織になると信じています。 パーティの後半は、カラオケ、ダーツ、シミュレーションゴルフなど、皆で楽しい時間を過ごすことができました。盛り上がりすぎて新入社員の方々を驚かせてしまったかもしれませんが、当社の活気ある雰囲気を感じていただけたのではないでしょうか。 今後は若い世代を含めたサービス開発や、社員同士で切磋琢磨する勉強会の仕組み作りに取り組み、皆で成長していける環境を整えてまいります。 また、当社では2025年9月または10月に本店移転を予定しております。来年以降の事業展開を見据え、新オフィスとの契約締結も完了いたしました。移転に伴う費用は相応にかかりますが、これを今後の成長への必要な投資と捉え、社員一丸となって4期目を力強く歩んでまいります。 3周年を迎えることができたのは、お客様、パートナー企業の皆様、そして社員一人ひとりのご支援があってこそです。重ねて御礼申し上げます。 今後ともテックウルトをどうぞよろしくお願いいたします。
- 運用を制する者がインフラを制す!モニタリング勉強会 × ビアバッシュ開催レポート
5月23日(金)に、社員主導による勉強会「テックウルトフライデーナイト」を開催しました。 今回のテーマは、システムの健康状態を可視化するモニタリングツールについてです。 技術の概要説明に加え、ハンズオン形式で実際にツールを動かしながら理解を深めました。 使用ツール:OSSの「Prometheus」と「Grafana」 今回は、Kubernetes環境などでもよく使われているOSS(オープンソースソフトウェア)である Prometheus と Grafana を使って勉強会を行いました。どちらも無料で構築可能なツールであり、モニタリングや可視化の現場で広く利用されています。 勉強会の内容 以下のようなステップで進行しました: ①Prometheusのアーキテクチャ解説 ②Dockerを用いたPrometheus + Grafana環境の構築 ③ホストのCPU使用率超過時のアラート検知 ④短命ジョブの処理時間が超過した際のアラート検知 ⑤HTTPリクエストの4xx系・5xx系エラー検知とアラート検知 ⑥スロークエリ(遅いクエリ)が発生した場合のアラート検知 ⑦サービスのヘルスチェックに対するアラートの検証 現場でのニーズ:ログ基盤と運用視点の重要性 最近では、「Splunk」を活用したログ分析基盤の構築・運用案件が増えています。 ITインフラ業界では、未経験の方がまず運用案件を担当するケースも多く、設計や構築にステップアップしたいと考える方も多くいらっしゃいます。 ただし、「良いシステムを作る」以上に「安定稼働させる」ことが、実際にはユーザーにとって最も重要です。 日々システム運用を担っている方々は、非常に重要な仕事を任されているという自覚と誇りを持つべきです。 その上で、ログ分析基盤などの仕組みや改善方法を理解し、運用視点を踏まえたシステム設計・構築ができるエンジニアが、今後ますます求められていくと感じています。 ビアバッシュ形式で楽しく開催! 今回は本社出社メンバー以外にも多数の社員が集まり、ビアバッシュ(Beer + Bash)形式で楽しく学びました。 手作りのビールと軽食を囲みながら、カジュアルな雰囲気で勉強・交流を深めることができ、大変好評でした! 居酒屋で会社の愚痴をこぼすのも一つの発散方法ですが、自分たちで準備した飲み物と料理を楽しみつつ、学びと成長につなげる時間を仲間と過ごすのも、なかなか良いものです♪ 社外からの参加も大歓迎! テックウルトフライデーナイトは、社外の方の参加も歓迎しております。 ご興味のある方は、ぜひ会社お問い合わせフォームよりご連絡ください!
- なぜあの人は先回りできるのか?“気づける人”になるための3つの方法
職場でこんな場面に出くわしたことはありませんか? 同じ説明をしたのに、Aさんはすぐ動けて、Bさんは質問ばかり。 「あれ?これおかしいな」と気づいて先に修正する人と、指摘されて初めて動く人。 これは単なる能力差ではありません。 “気づけるか、気づけないか”の差です。 ■ 気づける人は「言葉にされない意図」を読み取る 気づける人は、言われたことの背後にある「本当に求められていること」を考えます。 たとえば「資料を作っておいて」と言われたとき、 ・上司がなぜそれを必要としているのか? ・どの場面で使われるのか? ・他に求められる情報は? こうした“察する力”が、仕事を前に進めるし、主体的に働いています。 そして辛いながらも、充実して仕事ができているのかもしれません。 ■ 気づけない人は「言われたこと」しかやらない 一方、気づけない人は言われたことを表面的に処理します。 「それは言われてませんでした」 「確認してませんでした」 「自分の担当ではないと思いました」 これすべてが他責思考であり、この発言の共通点は、"主体的に考えていない”こと。 ■ じゃあ、どうすれば気づけるようになるのか? 「気づける人になるにはどうしたらいいのか?」これがこの記事の核心です。 ① 「もし自分が〇〇なら」と想像してみる 上司、顧客、チームメンバーの立場で考える癖をつけましょう。 「この人は何を求めてる?」と一度頭でシミュレーションするだけで、行動が変わります。 ② “気づく人”の行動を観察する 同じチーム内に気づき力の高い人がいるなら、その人の行動・発言・メモの取り方を真似してみましょう。 気づく人には「気づく理由」があります。 ③ 自分の仕事を「後からレビュー」してみる 1日の終わりや週の終わりに、「あの時もっとできたことは?」を振り返る時間を5分でも取る。 これを習慣化すると、“次から気づける自分”に近づいていきます。 ■ 気づける人は「先回り」で信頼を得ていく 仕事で信頼される人ほど、「次に起こりそうなこと」に気づいて先手を打っています。 「なんでそんなに気が利くの?」と言われる人は、偶然そうなったのではありません。 気づこうとしている人は、必ず気づけるようになる。 脳は求める情報をとるように神様が設計しています。 そして、その小さな積み重ねが、3ヶ月後、1年後に圧倒的な差になります。 ■ 最後に:自分は「気づける人」だろうか? このブログにたどり着いたということは、 あなたの中にも「もっと気づけるようになりたい」という気持ちがあるはずです。 だったら大丈夫。 今日から少しずつ、“気づける自分”を育てていきましょう。
- なぜ成長できないのか? その理由は“学び方”ではなく“動き方”にあった
私は若い頃、勉強があまり好きではなかったので、学力や常識が他人より劣っていると感じています。コンプレックスがあるのか、自分でもよくわかりませんが、自己啓発本をよく読んでしまうんですよね。 最近の若い方々は、いわゆる「コスパ」や「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向が強いとよく耳にします。私が若い頃よりも、危機意識や成長に対する貪欲さが強く、しっかりとした自分軸を持っている人が多いように感じます。 今回は、「成長するために当たり前と思われているコツと行動習慣」を3つにまとめてみました。 もし他により良いベストプラクティスや秘訣があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。 ■ 学びから「いつ」「何を」行動するかを決めていない 成長できないと悩む方の中には、こんな行動をしている人がいるのではないでしょうか。 さまざまな人から良いアドバイスを受けたり、本やセミナーで思考の質を学んだりしても、 「いつ」「何を」行動するかを決めていないために、実践に移せていないことが多いのです。 本を読んでも、学んだだけで終わってしまう アドバイスをもらっても、やること・やらないことを決めずに何もしない E-learningを受講しても、受けたことに満足して行動につながらない たとえ一つでも学びがあれば、それを「いつから」「どのように」行動するかを明確に決めることが大切です。 今日や明日は何も変わらないかもしれませんが、3ヶ月後、1年後には大きな差が生まれているはずです。 ■ 行動後に「振り返る」機会を持たない ビジネスパーソンは誰もが忙しいものです。 そのため、振り返りの時間を取らない(あるいは取れない)ケースが多くあります。 しかし、そのままでは成長の機会を失ってしまい、損をしているとも言えます。 試しに、週に1時間でも「振り返りの時間」をスケジュールに入れてみてください。 意外と業務に支障は出ず、次につながる発見もあると実感できるはずです。 上手くいかなかったこと 上手くいったこと これらを書き出して、理由や行動を分析することが大切です。 「なぜその結果になったのか」を考えることで、次にやらないこと・皆でやるべきことが見えてきます。 このような振り返りを意識的に行い、習慣化している人は数ヶ月で目に見えて変わっていきます。 ■ 成果から「法則」を見つける習慣を持つ 良い成果・悪い成果に対して、原因と結果の因果関係を考えることは非常に重要です。 「なぜ上手くいったのか?」「どんな要素が成功を生んだのか?」 その法則性を仮説として立ててみましょう。 そして、他の場面でも応用できるかを考えてみるのです。 たとえばその仮説を、社内ポータルやSNS、ブログなどで発信してみると、思いがけない反応をもらえることがあります。 それが新たな学びや自信にもつながるはずです。 「言語化すること」は、自分の理解を深め、他者への共有にもなる非常に価値ある行為です。 この記事を読んで「当たり前のことだな」「もうやってるよ」と思われる方もいるかもしれません。 それでも、自分への戒めとして、あえてこうして書いてみました。 どこか一つでも心に響いた部分があれば、ぜひ試してみてください。
- 定期勉強会開催します!内容はQiitaで技術ブログとしてまとめます💖
この度、毎月第4金曜の18時頃から勉強会を開催することになりました。 ビアバッシュ形式で、わいわい気軽に技術をキャッチアップできる環境を作っていこうと考えています。 勉強会の目的は、テックウルトが推しているOSS技術について学び、各々の業務に活かして仕事の幅を広げるためと、オフラインで顔を合わせる機会を増やして社内の絆を深めること、私の学習モチベーション維持のため(これが一番)です。 第1回のテーマは「 Prometheus + Grafana で Webサービス監視環境を構築する 」です。最近、Splunkなどの監視ツールを使ってモニタリング基盤の構築を行う案件も増えつつあるので、みんなでキャッチアップして案件獲得していきたいですね! 勉強会の資料は、社内のNotion上に作成しているので公開はできませんが、抜粋して技術ブログサイト「Qiita」で情報共有しています。 株式会社テックウルトのOrganizationページ https://qiita.com/organizations/tech-ult テックウルトの仲間になって、楽しく学んでいきたい方は、ぜひお問い合わせください。
- “退職しない人材”をどう見極めるか?即戦力より大切な採用の話
現在、人手不足の時代と言われており、採用の難しさを感じる企業も多いことでしょう。 幸いなことに、当社は今期、比較的恵まれた状況にありました。大手企業のように多数の応募があるわけではありませんが、今年度の採用目標は達成の見込めるので感謝です。 しかし、私たちが採用において「難しい」と感じているのは、採用人数ではありません。 むしろ重要なのは、 ・応募者が当社のカルチャーにフィットするか ・求職者が求めている価値を、当社が提供できるか という点です。 言い換えれば、「退職につながらない採用ができているか」が本質なのだと感じています。 この問題は即時に答えが出るものではなく、数ヶ月から数年のスパンで結果が明らかになります。そのため、課題をキャッチアップし、フィードバック・改善に結びつけるまでにはどうしても時間がかかります。 加えて、人の問題は「モデル化」が非常に難しく、PDCAも高速では回しづらいという特性があります。 さらに、人は退職時に波風を立てないようにする傾向が強く、本音を語らないまま去っていくことが少なくありません。 これが、問題の本質をつかみづらくし、根本対策の難易度を高めている要因でもあります。 採用の間違いを防ぐための視点 世の中には、IQや学歴によってフィルターをかける企業も多くありますが、私はそこに落とし穴があると考えています。 IQや学歴の高さと、仕事の成果には、必ずしも相関性があるとは限りません。 もちろん、難解な研究や最先端技術の開発には高い知能が必要とされるでしょう。 ですが、現実の多くの仕事は「ルーチンワーク」が大半を占めており、そこで求められるのは地道な積み重ねです。 たとえば、以下のような「当たり前のこと」がどれだけできるか。 ・人として正しく振る舞う ・依頼や連絡に即座にレスポンスする ・手を抜かず、当たり前のことを当たり前にこなす ・単調な仕事からも学びを得る ・仲間が困っていたら、率先して助ける ・相手の立場を理解し、価値を提供する ・一人で完結せず、報連相を通じてチームで成果を出す こうした行動こそが、仕事の質を左右するのではないでしょうか。 そしてこれらは、IQや学歴とは無関係な力です。 つまり、「自分勝手でないこと」、 そして「自分たちの行動が相手にとって価値になっているか」を常に自問自答できる力こそが、組織で求められる本質だと思います。 「お客様からクレームが出ていないから大丈夫」ではなく、 自ら満足度を確認しにいく姿勢が、信頼を積み重ね、持続可能な関係を築くために重要です。とはいえ、こういった価値観を数時間の面接で見抜くのは簡単ではありません。 むしろ、エントリーから面談までの一連の行動すべてを丁寧に見ていくことで、応募者と企業の相性が徐々に見えてくると感じています。 企業風土や文化、価値観、思考は必ず行動に表れます。 だからこそ、表面的な発言ではなく、相手の行動をじっくり観察することが、採用ミスマッチを防ぐ一歩になるのです。 求職者が「自分に合った会社」に出会い、 企業が「カルチャーに合う人材」と出会うためには、 これまでの“面接中心の採用”から一歩進んだアプローチが必要な時代に入っているのかもしれません。
- 即戦力”って本当に必要?育てる文化が消えた職場への疑問
ゴールデンウィーク(GW)に突入しましたね。楽しみにしていた方も多いと思いますし、私自身もとても嬉しいです。 仕事を忘れて家族との時間を大切にしたり、趣味に没頭したり、読書で自分磨きをしたり——この期間は社会人にとって貴重な“リフレッシュの時間”です。皆さんにとっても、良い休息となりますように。 さて、このGWが始まったということは、新年からすでに4ヶ月が過ぎたということでもあります。最近、そのスピードに少し焦りを感じています。年々、時間の流れが早く感じられるようになり、「もっと頑張らないと」「時間は有限なんだな」と実感することが増えてきました。(年齢のせいかもしれませんね…) 今日のテーマは「即戦力の重要性」についてです。 日々の中でふと疑問に思ったことを、率直に書いてみようと思います。 最近、企業が“即戦力”を求めすぎていないか?と感じることがあります。(某CM風に言えば、ビ◯リーチ!) これは、IT業界に限らず、さまざまな業界で共通しているのではないでしょうか。人手不足により一人あたりの業務量が増加していることも影響していると思います。 私たちの業界であるIT分野では、とにかく即戦力を求める現場が多い印象です。 短期間での成果を強く期待される空気があり、余裕のなさや焦燥感を感じることも少なくありません。もしかしたら、今の時代は「自分ファースト」な価値観が強くなっているのかもしれません。 でも、そもそもなぜ即戦力がそんなに求められるのでしょうか? 私は、そこに疑問を感じてしまうタイプです。というのも、私自身が社会人になった頃、何も分からない状態からスタートしたにも関わらず、先輩たちに丁寧に指導してもらった経験があるからです。 皆忙しい中でも、技術的なことだけでなく、人としての姿勢や、リーダーに必要な自己犠牲・責任感といった“生き方”まで教えてくれました。 そのおかげで、私は今でも学び続ける習慣が身に付いていますし、「How(どうやるか)」よりも「Why(なぜそれをするのか)」という視点の大切さも教わりました。 では、即戦力は本当に必要なのでしょうか? 現場のリーダーたちは、その意味を考えたことがあるでしょうか。 確かに今の管理職は業務過多で疲弊しており、「すぐに活躍できる人材が欲しい」という気持ちはよく分かります。でも、私たちもかつては新人で、周囲の手を借りながら育ててもらったはずです。そのことを忘れてはいないでしょうか? 最近よく見る光景があります。 部下に「できること」しか任せない上司。背景や目的を説明せずにタスクを振るだけ。 そういう人に限って「部下が自分で考えて動かない」と飲み屋で愚痴っている…なんて話、耳にしませんか? 人はロボットでもアプリでもありません。何のためにその仕事をするのか、以下のような視点を持って説明・共有することが必要です。 ①プロジェクトの目的と背景 ②対応することで得られる個人の成長 ③会社への貢献や影響 このような「なぜそれをやるのか」を語る力が、今の中間管理職に最も求められているのではないでしょうか。 即戦力を迎えて業務がうまく回っても、現場に嫉妬や軋轢が生まれることもあります。 その結果、かえって組織の雰囲気が悪くなることだってあるのです。これでは本末転倒です。 私はこう思います。 難しい仕事は、実はそれほど多くはない。 足りない技術は育てればいい。 教え合い、助け合いながら一緒に成長した方が、ずっと有意義な時間になる。 「できないから任せられない」という意見もありますが、それは思い込みにすぎません。 技術が足りなければサポートすればいいし、進め方に課題があるなら、面目を保ちつつアドバイスすればいいのです。 それを「面倒だからやらない」と言う人に、リーダーの資格はありません。 器が小さいのです。リーダーを任せるべきではないとすら思います。 自分が育てられてきた経験に、もっと感謝するべきです。 過去の先輩方だって、きっと多忙な中で悩み、考えながら私たちを育ててくれたのです。 最初からできた人なんていません。育ててもらって、今の自分があるのです。 一人で成長できる人もいるかもしれません。 でも、それは“天才”か“思い上がり”のどちらか。そういう人は、そもそも組織に向いていないのだと思います。 どう生きるかは自由。でも、組織で働く以上は「誰かと一緒に育ち合う」という価値観を大切にしたいですね。 最後に 即戦力を求めすぎる社会に、ほんの少し立ち止まって考えてみる。 それだけでも、職場に「育て合う文化」が戻ってくるかもしれません。
- 感情は“身体からのメッセージ”──不安・焦り・苛立ち・嫉妬をどう受け止めるか
人間は誰でも、不安になったり、焦ったり、苛立ったり、嫉妬したりする生き物です。 こうした感情は、すべて身体からのメッセージです。しかし、正しくそのメッセージを受け取れていない人も多いのではないでしょうか。 今回は、私自身がどのようにその“感情”というメッセージを受け止めているかをお伝えしたいと思います。誰かの気づきや安心につながればうれしいです。 ■不安を感じるとき 何かに不安を感じるとき、その多くは「情報不足」からくるものだと考えています。 人は物事の見通しが立たないとき、不安を覚えるものです。だから、同じ出来事でも不安になる人とならない人がいるのは当然のこと。 不安を感じない人は、その経験があるか、全体を把握できているから。逆に、何が起きるかわからない人ほど、不安に襲われやすいのです。 つまり、新しいことに挑戦するときは、できる限り情報を集めて準備することで、不安を軽減できるということです。 ■焦りを感じるとき 焦りの正体は「準備不足」と「時間の見積もりミス」にあることが多いです。 タスクや目標に対して準備が足りていないと、どうしても時間が足りなくなり、心の余裕を失います。人間ですから、ギリギリになって動き出すのも無理はありません。 でも、事前にきちんと準備をしていたときは、不思議と焦らないものですよね。 「わかってはいるけど、できない」──それもまた人間らしさかもしれません。 ■苛立ちを感じるとき 精神的・時間的に余裕がないとき、人は些細なことにもイライラしてしまいます。 私自身も、余裕がないときにはつい苛立って自滅してしまうことが何度もありました。 最近は、苛立ちを感じたときは「無理に結論を出さず、口を開かない」ように意識しています。 理由は、余計な一言を口にしてしまうから。その一言が、人間関係を壊したり、のちのち不利益を招いたりすることがあるからです。 何を言うかよりも、「何を言わないか」。その方が大切な場面も多いと思います。 気持ちが落ち着いたら、次のタイミングで最善の言葉や対応ができるように準備しておく。そのくらいの距離感でいいのかもしれません。 ■嫉妬を感じるとき 自分の価値を認められていないと感じるとき、または自己肯定感が下がっているとき、他人の成功が「脅威」に見えることがあります。 そして、この感情が出てくるときは、たいてい自分が何かに本気で取り組めていない時期です。言ってしまえば、「暇なとき」に湧き上がる感情とも言えます。 チャレンジしていたり、夢中で頑張っていたりするときは、後悔も少なく、むしろ他人の成功を見て「自分も頑張ろう」と思えるもの。 だからこそ、今この瞬間に集中して、アクティブに行動してみる。その積み重ねが、きっと自分の軸を強くしてくれます。 ■新しい環境で感情が揺れるときに 4月は、新社会人としてのスタートや部署異動など、新しい環境に飛び込む機会が多い季節。そんなとき、不安や苛立ちといった“感情の揺れ”が生まれやすくなります。 でも、それらの感情の正体や背景を少しでも理解できれば、心が安定するきっかけになるかもしれません。 新社会人の方や、新しい環境にいる方は、ぜひ意識してみてください。
- 最近話題になってるMCPについて
MCPは、AIや外部ツールがさまざまなサービスやデータを操作するためのプロトコルで、Googleスプレッドシートと連携させることで、データを動的に操作したり、AIアシスタントにスプレッドシートを管理させたりする技術がある。 具体的に、MCPを利用した技術には以下のようなものがあります。 1. MCPサーバーを介したスプレッドシートの操作 MCPを利用すると、GoogleスプレッドシートをAPIのように扱い、外部のAIやツールからデータの読み書きが可能になります。例えば、`mcp-google-spreadsheet`のようなツールを使えば、GoogleスプレッドシートやGoogle DriveのファイルをAIアシスタントが直接操作できるようになります。これにより、手動でスプレッドシートを更新する手間を省き、自動化やリアルタイム連携を実現できます。 2. AIとの統合による自動化 MCPを介してGoogleスプレッドシートにアクセスするサーバーを構築することで、AI(例えばAnthropicのClaudeや他のモデル)がスプレッドシートの内容を解析したり、データを追加したりできます。ZapierのようなプラットフォームがMCPに対応した例では、スプレッドシートと他のアプリ(Slackなど)をAI経由で連携させ、業務フローを自動化する技術が話題になっています。 3. 認証とアクセス管理 Googleスプレッドシートは通常、OAuth認証やAPIキーを使ってアクセスします。MCPを活用することで、権限が制限されたスプレッドシートにも安全に接続し、データを操作するエージェントを構築できます。例えば、特定の条件下でスプレッドシートを更新するスクリプトをMCPサーバーに実装するといった使い方が可能です。 このような技術は、例えば業務データの集計、リアルタイムでの情報共有、またはAIによるデータ分析をスプレッドシート上で行う際に役立ちます。開発者向けには、Google Apps ScriptやPython(Google Sheets APIを使用)をMCPと組み合わせることで、さらに柔軟なシステムを構築することもできます。 色々なシステムとAIが連携できるみたいですね、今後要チェックな技術な気がします。 このようにAIエージェントによる自動化の波をみてると、OPENAIの2027年のプログラム開発の未来予測でも言われてるようにソフトウェア技術はほぼAIに置き換わるとの予測されてます。 今AIを使ってる感覚的には、あってると思われる。 開発者の人数規模は減るだろうし、技術者は今後の働き方や付加価値を考える必要がありますね。