人を成長させるのは、教育ではなく『覚悟』かもしれない
人の成長について考える機会があったので、思ったことをまとめてみます。
会社組織の中には、成長する人と、なかなか成長しない人がいます。
もちろん、会社が教育や研修を実施することで成長を促すことはできます。
しかし、同じ研修を受けても、全員が同じように成長するわけではありません。
たとえば、研修に「命令されたから来ただけ」「正直だるい」と思いながら参加している人が、積極的に知識を吸収できるでしょうか。
成長は、環境だけでは生まれないのだと思います。
私自身は、覚悟と責任感こそが人を成長させるエネルギーになるのではないかと感じています。
できるかどうかは分からない。
それでも「やらなければならない状況」に置かれたとき、人は本気になります。
たとえば、前例のないプロジェクトを任され、部下を率いて進めなければならないとします。
しかし、自分自身も進め方が分からない。
そのとき、部下の前で不安をそのまま口にするのか。
それとも、必死に知識を習得し、課題を整理し、少しずつでも前に進めようとするのか。
後者を選ぶ人は、確実に成長します。
自分に割り当てられた責務のゴールを関係者とすり合わせ、たとえ60点でもいいから合意形成をし、着地させる。
部下から分からないことを聞かれても、悩みながら答えを探し、前に進む。
こうした「逃げられない状況」を乗り越える経験こそが、人を成長させるのではないでしょうか。
一方で、多くの人は「失敗してはいけない」という思いにとらわれ、自分で考え、動くことを止めてしまいます。
特に、頭が良く想像力が豊かな人ほど、リスクを先に想像して諦めてしまうこともあるように感じます。
体育会系の人が会社組織に向いていると言われるのは、若い頃から理不尽や無茶な要求を受け入れ、自分の立場を理解しながら行動してきた経験があるからかもしれません。
もちろん、理不尽を肯定するわけではありませんが、「まず受け止めてみる姿勢」は成長に直結する要素だと思います。
企業が持続するためには、法を犯すような不正行為をしないという前提は当然重要です。
そのうえで、株式会社は利益を追求する存在でもあります。
必ずしも「正しいことだけ」を選べる環境とは限りません。
ビジネスを推進する中では、お客様からの難しい要求や、上司からの厳しい指示を受けることは多々あります。
それをどのように受け止め、どう落としどころを見つけ、解決し、満足してもらうのか。
その力が一人ひとりに求められており、その過程で人は成長していくのだと私は信じています。
少し大げさに言えば、「正しいことだけをやりたい」という強い思いがある人は、自ら組織をつくる側に回るのも一つの選択かもしれません。
また、理不尽や無茶をどうしても受け入れられないのであれば、組織に属さず、自分でビジネスを進める道を選ぶのも自然なことだと思います。
どの道が正しいということではなく、
どの環境であれば自分が成長できるのかを考えることが、何より大切なのではないでしょうか。



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