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「静かなる退職」から考える、時間の価値について

  • 投稿者
  • 6月9日
  • 読了時間: 4分

静かなる退職とは何か

近年、職場で話題となっている「静かな退職(Quiet Quitting)」をご存知でしょうか。

静かな退職とは、必要最低限の仕事のみをこなし、まるで退職したような余裕をもって働く状態のことを指します。仕事とプライベートを明確に区別し、ワークライフバランスを重視した働き方として注目されています。


具体的な行動特徴

「静かな退職」を選択している人には、主に以下のような姿勢や態度が見られます。


業務範囲の限定化:求められている以上の仕事はしない

コミュニケーションの最小化:最低限の会話のみ、会議での発言も控えめ

時間管理の厳格化:毎日定時退社、時間外の連絡には応じない

積極性の欠如:指示待ちの姿勢、新しいプロジェクトへの参加を断る

感情的距離:仕事に感情を込めず、必要以上の労力を避ける


重要なのは、遅刻や無断欠席はせず、業務範囲内で頼まれた作業は及第点でこなすため、服務規程違反にはならないという点です。


状を示すデータ

最近の調査結果を見ると、この現象の広がりが見えてきます。

マイナビ調査(2025年)では、20~50代の正社員の44.5%が「静かな退職をしている」と回答しました。


調査手法の違いはありますが、いずれにしても「働きたくない」と感じている人が一定数存在することは確かです。


投資ブームと時間の価値

特に若い世代では、投資などで生計を立てたいと考える人が増えているようです。

この考え方自体について、批判も擁護もするつもりはありません。ただ、これからの日本に必要な考え方について、投資を例に考えてみたいと思います。

お金では問題は解決できないという本質や、社会は良くならないという事実があるという考え方があるということを一度知ってほしいと個人的に思います。


スタートアップ投資から見える本質

最近、投資をする人が増えている時代背景の中で、スタートアップへの投資を例に考えてみましょう。

事業が成功すれば良いのですが、逆のパターンも想定してみます。

事業が上手くいかずスタートアップが失敗した場合、投資家は損失を被ります。しかし、出資されたお金は事業拡大のために働いた労働者への給与として支払われ、彼らの生活費として社会に還元されます。社会全体で見ると、お金の総量は減っていませんし、循環しているだけです。


では、何が本当の損失なのでしょうか。

それは、事業を支えようとした人たちが労働に費やした時間、そして人材を有効活用できなかったという事実です。投資額以上の価値を社会に提供できなかった、この現実こそが真の損失なのではないでしょうか。


時間の不可逆性という視点

ここで重要な視点をお伝えしたいと思います。

価値を提供できず、利益を生み出せない事業であれば、むしろそこで働くべきではないと考えます。なぜなら、その人が他の事業で力を発揮し、世の中に価値を提供する方が、社会全体にとって有益だからです。


現在、大企業が最高益を更新しながらリストラを行うケースもあり、「労働者を保護すべき」という意見もあるでしょう。

しかし、視点を変えて考えてみてください。労働者の大切な時間を事業に投資していることの重要性を理解する必要があります。

お金は努力次第で取り戻せますが、時間は二度と戻ってきません。


若い世代への思い

特に若い世代の時間は貴重で、本人の成長にとってかけがえのない、代替できないものです。若い世代は、このことを本能的に理解しているのかもしれません。

「静かなる退職」のような形で時間を消費し、それを単純にお金と交換する行為は、本当にもったいないと感じます。

二度と戻らない若い時間を一生懸命に使い、自分を高め、成長させることこそが何より重要なのではないでしょうか。


最後に

SNSには有益な情報もありますが、人間は弱い生き物です。ネガティブな感情や意見に流されることなく、自分の芯を持って心を燃やし、行動することに時間を使ってほしい。

そんな思いを込めて、この記事を書かせていただきました。

皆さんは、自分の時間をどのように投資していますか?

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