関東ITソフトウェア健保(ITS健保)に加入しました。
社員からの希望があったとこ、福利厚生の向上を目的として関東ITソフトウェア健保(ITS健保)に加入することになりました。福利厚生を手厚くしたいと考える経営者の方は多くいると思いますので記事にしてご紹介します。
特に会社としても、個人としてもメリットが大きいと感じているのは大きく3つ
1.従業員の医療費負担が下がる可能性が高い
2.会社・従業員双方の健康保険料が下がる可能性がある
3.採用・定着に使える福利厚生のが手厚い
ただし中小企業では最大の注意点(デメリット)はがあります。
①加入条件が厳しい
具体的に言うとITS健保加入は「被保険者数20名以上」が加入基準ということ
既存加入事業所の親会社・子会社・関連会社などに該当する場合は5名以上の例外がありますが、
通常の新規加入では20名以上が条件です。
②申請から加入まで時間を要する
加入申出書・会社概要を提出し、必要書類提出、審査、関東信越厚生局の認可という流れになります。とにかく書類の準備が重いです。
加入までは、必要書類提出後から約6か月程度かかるとされていますが、当社は4月から対応を初めて9月に加入ができました。当社の実績では申請から審査適用までの期間は5ヶ月かかっています。
ITS健保では、組合編入審査時に被扶養者資格の確認を行い、認定要件を満たしていることが確認できない場合は被扶養者として認められないとされていますが、クリアできました。
福利厚生を手厚くしたいと悩んでいる経営者のかたもいると思いますので、会社側のメリットから記載していきます。
1.会社側のメリット
■保険料率の比較
当社は以前東京都の協会けんぽに加入していました。
2026年度の健康保険料率が9.85%、子ども・子育て支援金率が0.23%、40〜64歳に加わる介護保険料率が1.62%です。一方、ITS健保は2026年4月分から、健康保険料率が9.27%、子ども・子育て支援金率が0.23%、介護保険料率が1.80%です。
区分 | 協会けんぽ 東京 | ITS健保 | 差 |
健康保険料率 | 9.85% | 9.27% | ITSが低い |
子ども・子育て支援金率 | 0.23% | 0.23% | 同じ |
健康保険+支援金 合計 | 10.08% | 9.50% | ITSが0.58%低い |
本人負担分 | 5.04% | 4.75% | 本人が0.29%低い |
会社負担分 | 5.04% | 4.75% | 会社が0.29%低い |
介護保険料率 | 1.62% | 1.80% | ITSが0.18%高い |
40〜64歳の本人負担差 | 5.85% → 5.65% | ITSが0.20%低い | 介護分で差は縮小 |
上記表から40歳未満の従業員ではITS健保の保険料メリットが大きく、40〜64歳でも総額ではITS健保のほうがやや低い、という構造です。
①会社負担の保険料が下がる可能性があります
40歳未満の従業員では、会社負担分も本人負担と同じく、協会けんぽ東京より0.29%低い計算です。
標準報酬月額44万円、40歳未満の従業員20名で単純計算すると、
44万円 × 0.29% × 12か月 × 20名 = 約30.6万円/年
程度の会社負担減になります。賞与分を含めるとさらに差が出るので会社としてもメリットがありますよね
②健康診断・人間ドックが安い
会社負担で毎年健康診断を実施していますが、協会けんぽでは35才以上の社員は補助があり安くなっていましたが、若い社員は通常の料金なので1万円以上も負担していました。
ITS健保では、基本健診が2,000円、35歳以上の人間ドックAが6,000円、人間ドックBが8,000円、人間ドックCが10,000円で設定されており非常に安価に健康診断を実施できることになりそうです。
③採用広報で使いやすい
「関東ITソフトウェア健保加入」は、IT業界では比較的わかりやすい福利厚生アピールになると考えています。会社入ったことがない学生には響かないかもしれませんが。。
特に採用ページでは、以下のように訴求できるのではと考えております。
関東ITソフトウェア健康保険組合に加入。
医療費の付加給付、低料金の人間ドック、保養施設、旅行補助、スポーツクラブ利用など、IT業界で評価の高い福利厚生を利用できます。
福利厚生や育成環境を打ち出したい会社にとっては、「ちゃんと社員に投資している会社」という印象づくりに有効かもしれません。
2.従業員のメリット
①医療費の自己負担が大きく下がる可能性がある
ここが従業員にとって最も大きいメリットです。
協会けんぽには、健康保険組合独自の「付加給付」はありません。
一方、ITS健保は独自の付加給付を実施しています。ITS健保自身も、協会けんぽには付加給付がないと説明しています。
ITS健保では、同一月・同一医療機関等の自己負担額が「入院」「外来+調剤」別に20,000円を超えた場合、
超えた額が一部負担還元金・家族療養費付加金等として給付されます。
たとえば、保険診療で自己負担が10万円かかった場合、条件に該当すれば、最終的な自己負担が概ね
2万円近くまで下がる可能性があります。
差額ベッド代や入院時の食事代など保険対象外の費用は対象外です。
これは、病気・手術・入院・継続治療が発生した社員や家族にとって、非常に大きな安心材料ですね。
家族にもメリットがあるみたいです。
ITS健保の付加給付は、被保険者本人だけでなく、被扶養者にも家族療養費付加金として適用されます。
保険給付一覧でも、家族についても自己負担額から20,000円を控除した額を給付する仕組みが示されています。
従業員本人だけでなく、配偶者・子どもを扶養している社員にとっては、福利厚生としての価値が高いです。
②毎月の保険料が下がる可能性がある
標準報酬月額44万円の従業員を例にすると、本人負担分は以下のようになります。
ケース 月額差額の目安
40歳未満 約1,276円/月の負担減
40〜64歳 約880円/月の負担減
賞与にも保険料率がかかるため、月給だけでなく賞与分でも差が出ます。ITS健保側も、協会けんぽより保険料負担が少なくなる場合があると説明されています。
③保養施設が手厚い
ITS健保は、直営・通年保養施設として、トスラブ箱根和奏林、トスラブ箱根ビオーレ、トスラブ館山ルアーナなどを案内しています。
トスラブは1泊2食付きでは被保険者・被扶養者: 6,600円(こども3,300円)で宿泊できるのはすごく魅力的ですよね
福利厚生として見ると、単なるカフェテリアポイントよりも、家族旅行・社員旅行・リフレッシュ施策として利用できます。
④旅行補助がある
ITS健保では、ライフサポート倶楽部、JTB契約保養施設、公共の施設などの宿泊プランについて、1人1泊5,000円、年度内3泊までの補助制度があります。
さらに、宿泊+交通付プランでは半額補助・上限10,000円という制度も案内されています。
従業員本人だけでなく、被扶養者も対象になるため、家族持ち社員へにはお得。
⑤スポーツクラブ・レストランなども使える
ITS健保では、都内や近郊を含め全国のスポーツクラブを低料金で利用できると案内されています。
また、健保会館付属施設として、中国料理、イタリアン、鉄板、和食、寿司、バーなどのレストランも案内されていることもあり、実際の利用頻度には個人差がありますが、採用候補者から見たときの「福利厚生の厚み」としては魅力的かもしれません。



コメント