OSSを使ってリーズナブルに監視環境を構築しよう!
- ryotaharuki0
- 6月15日
- 読了時間: 2分

イントロダクション
選ばれるSaaSの基準の一つとして、サービスの可用性が挙げられます。
サービスの機能は豊富であっても、障害の発生によるシステムダウンしている時間が長いと、機会損失にもつながるため、ユーザーも離れていきます。
一般的に、新規機能の追加は、新たな障害が発生するリスクを伴います。
一方で、競合サービスよりも魅力のある機能を追加していかないとユーザーも離れていきます。
SaaS提供者は、魅力的な機能追加と安定的な運用の両立を行っていく必要があります。
今回は、監視ツールを使ってサービスの安定性を確保する方法を紹介します。
OSSを用いたサービス監視
監視ツールには、商用のものとOSS(オープンソースソフトウェア)のものがあります。
商用の監視ツールのメリットは、サポートが充実していて困ったときに問合せできる安心感があったり、SaaSで提供されている場合はメンテナンスが不要なことが挙げられます。デメリットは、利用料が高いことです。サービスがまだ小さい場合や、ちょっとした検証に使いたい場合は十分にペイできない場合があります。
一方で、OSSの監視ツールは、自分たちで環境を用意したり、トラブルシューティングを行う必要がありますが、基本は無料です。
OSSであっても、機能面は商用に引けを取りません。サービスが十分に成長するまでは、OSSの監視ツールを用いるのが良いでしょう。
OSSの監視ツールは、PrometheusやZabbixなどが有名です。
Prometheusを使ったサービス監視方法について、先日テックウルトで社内勉強会を開催した内容を、Qiitaのブログに投稿したので、詳細は以下をご確認ください。
まとめ
OSSによる監視は、手間がかかる反面、自分たちのシステムに最適化された柔軟な設計が可能です。
本シリーズを通して、Prometheus + Grafana という強力なOSS監視ツールを使えば、商用サービスに劣らない監視体制を自ら構築できるという手応えを得ました。
SaaSを提供するすべての開発者・運用者にとって、監視の重要性は今後ますます高まっていくでしょう。まずは、できるところから。OSSによる監視環境の構築を、ぜひ取り組んでみましょう。
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