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  • 使えない部下と、育てられない上司の本当の問題

    4月になると、フレッシュな新社会人が街を歩いている姿を見かけます。そんな光景を見るたびに、「自分はフレッシュな気持ちを失っていないか」とハッとさせられ、少し気持ちがリセットされるような感覚になります。 一方で、いわゆる「五月病」と呼ばれる、会社に対する違和感が出てくる時期も近づいています。最近では、入社間もない時期に退職代行を使って辞める方もごく少数ながら見受けられますが、多くの方は懸命に頑張っているのだと思います。だからこそ、そんな皆さんを応援したいですね。 この時期の新人の方は、先輩に業務を教わる中で混乱している方もいれば、「思ったより簡単かも」と感じている方もいるでしょう。 一方で、先輩の立場からすると、「何度教えても覚えてくれない」「ミスが減らない」と嘆いている人も多いのではないでしょうか。 その原因は様々あると思いますが、少しの工夫で改善される可能性のある“コツ”がありますので、今回はそれを共有したいと思います。 ズバリ、「業務手順を教えるよりも、背景や目的、なぜこの業務をやる必要があるのかを伝えること」が改善の鍵になるかもしれません。 仕事も、タスクを小出しにする先輩よりも、プロジェクトの意義や現在の状況に至る経緯、この業務の全体像、完了までの期間や関わるメンバーなどを伝えてくれる先輩のほうが、新人も自律的に動けるようになると感じます。 「新人だから、まずは細かく指示を出して慣れさせよう」という考えがあるかもしれませんが、それは若い人を少し見くびっている気もします。彼らは高等教育を受けた立派な大人です。新人として戦力になれていないという思い込みは、言葉の端々態度にでてしまいますし、意外と相手は察するものです。 要は、“仲間になれていない”という感覚――この疎外感が、思った以上に大きな影響を与えていると私は考えています。 人間はタスクを「こなす」だけでは、その意味や意義を感じづらく、モチベーションが下がり、「期限までにゆっくりやればいいや」となってしまう傾向があるのではないでしょうか。 交渉と同じで、部下の方から「このタスクは無理かもしれません」とギブアップのサインを出してもらえるような関係性を築いた方が、実は良いのかもしれません。そのときに上司が全力で支援し、問題を解決すれば、信頼関係も強まり、部下の限界値も把握できます。 プロジェクトの目的や意義、自分のポジションや役割が理解できると、「自分もチームの一員として貢献できる」と感じられるようになります。 能動的に動けない人の多くは、「情報が得られていない」か、「情報が与えられていない」だけのことが多いのです。当たり前のことですが、それが実は重要です。 そして多くの人は、仲間のために貢献したいという思いを持っているはずです。 これが、いわゆる“上司ガチャ”と呼ばれるものなのかもしれません。 こうした視点を持った上司と仕事ができれば、1年、3年と時間が経つにつれて、実力や物事の捉え方が大きく成長していくでしょう。 新人の皆さんも、もし断片的なタスク指示だけをしてくる上司に当たったら、それを逆手にとってみてください。 「この仕事の背景や目的、なぜ自分がやる必要があるのか」を自分から尋ねてから取り組んでみるのです。 もし「忙しくて教える時間なんてない」と一刀両断されてしまったら、思い切って食事や飲みに誘ってみるのも一つの手です。 「時間は作るもの」。もちろん、上司と飲みに行くのが苦手な方には参考にならないかもしれませんが(笑)。 愚痴を言うのは簡単で、一時的にはスカッとしますが、体には毒になることもあります。すべては「自分の行動が引き起こしていることだ」と認識することが、長い目で見て自分のためになると思います。 最終的には国も会社も、自分を守ってはくれませんから生き抜く力をつけたいものです。

  • 研修は必要なのか否か

    最近忙しぶってブログ発信サボってました。 反省したのでなるべくアウトプットしようかと 思ってます。 人間って一生勉強が必要だと思うんです。 だけど私自身普段ゲームしたり、お酒飲んだり、映画見たりばかりしています….が通勤時間に少しは勉強します(笑) ときに皆さん…研修は必要だと思いますか? 大体の人が必要だと言うと思うんですが、個人的には条件を満たす人が必要だと思います。 それはスキルが高いとか低いとかではないと個人的には思っていまして。 新しい知識を得たいとか、今の自分を変えたいとか、将来に向けて能力を高めたいとか思う人に必要なんだと思います。 私も前職で沢山研修を受けさせていただきましたが、お金払って受けさせてもらえるならば少なくとも一生懸命何か得ようと頑張りました。 休憩時間の時に研修に来ていた周りの方が会社に行けといわれたから、この研修を受けないと昇進出来ないから…仕方なく受講しにきたとかの話を聞いたことがあり自分から希望しない人には無駄なんだと思ってしまいました。(本当は研修頑張ってるのかもしれませんが…) 何が言いたいのかというと 会社から研修に行ってくださいと命令するのは違うなと思うんです。 研修のメニューを揃えて希望者が応募しないと身にならないのではと感じますし、会社も有限の予算があるから選抜するべきなのかなと。 人間やりたいとか、自分の意思で動かないとみにつかないのではと思うのです。 これは昇進の時も同じ考えで、本人が昇進したいといわない限りすべきではないのかと思います。会社に昇進しろと言われたから昇進してやったって上司がいたら、その多くの人が身を切ってプロジェクトや組織を推進しないし、そこに属している部下は幸せになれなそう。 リーダーって自己犠牲がある程度必要だと思います。(古い考えだと言われればそうかも) でも人間のアーキテクチャはそこまで理論的でないし、感情論が多いと思うんですよね。 要するに好きとか嫌いとか論理的ではないものを多くの人間が好むのかなと 結論は研修は必要だけど、希望者かつ選抜された人って言う偏った判断になりました。

  • 無料のAIエージェントにサービス作ってもらった話

    イントロダクション SNSのXを見ていると、「使えないので、AIエージェントを解雇しました」というポストがちらほら出てきましたね。高額な利用料金に見合った完璧なアウトプットを出せるようになるまでには、もう少し時間が必要なようです。 そんなAIエージェントの無料枠を使って、前々から作りたいと思っていた「 組織図エディター 」と「 フィットネススタジオ予約サービス 」を作ってみました。 何度やってもバグを仕込んできたり、こちらが期待する以上のアウトプットを出したりと、一喜一憂しながら開発を進めていくうち、AIエージェントを使ってどのように開発を進めていくかの解像度が高まってきたので、参考までにご紹介します。 サービスの紹介 AIエージェントで作成した2つのサービスの簡単な紹介をします。まだフロントエンド部分だけを実装しているので、データベースへの保存などのバックエンド部分はこれから実装予定です。 組織図エディター 組織図エディターは、ドラッグアンドドロップで組織図を作っていくサービスで、組織図をJSON形式でエクスポート・インポートする機能、作成した組織図をHTML形式で出力する機能を有しています。 組織が成長し、メンバーが増えてくると、どのメンバーをどのチームに所属させるか、人員を組み替えた後の組織構成を視認したい要望が一定数あると想定して、本サービスを作成しました。 「社員を追加」ボタンをドラッグして既存の社員の上にドロップすると、部下の社員が追加されます。また、既存の社員を他の社員にドラッグアンドドロップすると、その社員の部下として編集されます。社員の名前や役職名、アイコン画像も変更可能です。 今後の機能追加案としては、特定の組織の表示・非表示を切り替えられるようにしたり、チームメンバーのスキル一覧が参照できるようにしたりなどを検討しています。 フィットネススタジオ予約サービス フィットネススタジオ予約サービスは、スタジオの管理者、会員の双方が利用するスケジュール登録・予約サービスです。 私が通っている格闘技道場のホームページに週間スケジュールのタイムテーブルが掲載されているのですが、最新化されておらず実態に合っていない状況でした。道場の先生方は兼業をしており、ホームページを更新する時間もないので仕方ないですが、このままでは、新規会員が見学に来た時に戸惑うので、タイムテーブルを容易に更新可能にして最新状況がわかるようにしたい、という思いがこのサービスを作ろうとした動機でした。Googleカレンダーでいいのでは?という話はおいておきましょう。 まだプロトタイプなので、管理者モードと会員モードをトグルスイッチで切り替えるようにしていますが、本来はログインしたユーザーのロールによりモードを切り替えます。管理者モードでは、日時やインストラクターを指定してクラススケジュールを登録し、会員モードでは、あらかじめ登録されたスケジュールを予約します。 AIエージェントの紹介 今回は、Vercel社が提供する「 v0 」というAIエージェントを使いました。無料枠プランでは、200クレジット/月(UI生成やコード出力などの操作ごとに消費される単位)まで利用可能で、10回/日までプロンプトで指示可能という制限があります。 Vercel社はReactベースのフレームワーク「Next.js」の開発元であり、フロントエンドアプリケーションをホスティングするPaaSも提供しています。 「v0」は、フロントエンドアプリケーションの開発に特化しており、画面表示のプレビューを確認しながら、プロンプトで部品のコンポーネントごとに微調整を指示したりできるのが特徴です。 開発時の試行錯誤 こんな感じの画面構成で、こういうことを実現したい、などの簡単な要件定義を最初にテキストで指示した結果、AIエージェントが作成した画面は、想像以上にスタイリッシュなものでした。 詳細設計レベルの細かい指示まで出していないので、AIエージェントが勝手に判断して作りこんだ機能もあり、そんな良いアイデアもあるのかと驚いたり、全然使えないのでやめてほしいと落胆することもありました。 また、何度指示しても実現できない機能の場合は、こちらで実装案のソースコードを書いて、これを参考に修正して、と依頼した結果、ようやくこちらが考える機能が実現できる場合もありました。 フロントエンド開発を得意とする人の場合は、最初にざっくりとAIエージェントにプロトタイプを作ってもらって、あとは自分で修正したほうが早いかもしれません。私はフロントエンド開発は苦手なので、可能な限りプロンプトで依頼していったので、微妙なニュアンスが伝わらなかったり、伝え方が難しいケースもありました。 例えば、「組織図エディター」の場合、社員間で親子関係を作って組織図風に自動レイアウトしたかったのですが、「社員のノードが追加されたら、他の社員のXY座標の間隔をあけて重ならないようにレイアウト調整して」と依頼したところ、社員と社員をつなぐ線が重なったり、追加した社員が上司の下に隠れたりと一向に期待通りの結果になりませんでした。 最終的には、「社長の下に二人の部下が所属している。社長と部下の関係は親子関係のノードとする。二人の部下は兄弟関係のノードとする。兄の社員に二人の部下が所属した場合、弟の社員のノードのX座標は兄の座標と一致させ、Y座標は兄の部下の二人目の部下のY座標の下に移動する」など細かく指示を出していくことでようやく期待通りの結果になりました。後で思いついたのですが、社員ノードのXY座標を指定したJSONを作成して、これ通りに作ってと依頼したほうが早かったかもしれません。 「フィットネススタジオ予約サービス」では、管理者が登録するスケジュールについて、クラスによって背景色を変えたかっただけなのですが、「スケジュール登録時に選択した背景色に変えて」という指示だけではカレンダー上の表示文字の背景色だけ変わり、スケジュールのカード全体の色が一向に変わらなかったので、スケジュールライブラリの利用例を紹介しているサイトからサンプルコードを抜き出してコピペして、これ通りに修正して、と依頼をすることで実現できました。 その他の注意点としては、何度か修正の依頼を行っていくうちに、依頼していない既存機能を勝手に修正してしまい、気に入っていたデザインが全く別の物に変わることもあるので、機能追加の毎に受入試験して、既存機能に影響がないかを確認する必要があるところです。依頼する修正内容はなるべく少なくした方が、誤った時にロールバックしやすいです。 また、AIエージェントが作成したコードにバグがあり正常に画面が表示されないケースも多々ありました。エラーが出た場合は、v0の画面上にエラー修正ボタンが表示され、修正ボタンを押すとAIエージェントがエラー理由を解析して自動修正します。また、エラー修正がうまくいかなければ、過去のバージョンへのリストア(ロールバック)も簡単に行えるので、元の状態に戻して、そこから再びエラーが発生しないように依頼内容の伝え方を変えていきます。ただし、そのたびに無料枠の1日の依頼枠を消費してしまうので、残念に感じました。 まとめ AIエージェントを使ってのソフトウェア開発は黎明期にあり、改善の余地はありますが、短時間でそれなりに動くものを作れます。 依頼内容がざっくりしていても、AIエージェントが気を利かせて機能を作ってくれますが、良いケースになる場合もあり、悪いケースになる場合もあります。 あまり完璧を求めず、ある程度までひな形を作ってもらって、細かい部分はこちらで巻き取って修正して開発していく方が早い場合があります。 詳細レベルまで指示する完璧なプロンプトを設計しても、望んだ結果を得られない場合もあり、あまりプロンプトに時間を使いすぎても本末転倒になるでしょう。 部下(LLM)が完璧なエージェントに成長するまでには、もう少し時間がかかりそうです。

  • 2025年、退職者が増えるって本当?法改正と転職時代のリアル

    最近、YouTubeを何気なく見ていたら、「2025年4月から退職者が増える」と主張する配信者をちらほら見かけた。気になったので、自分なりに調べてこの記事を書いてみることにした。 発端となったのは、2024年5月に「雇用保険等の一部を改正する法律」が成立し、雇用保険の適用拡大や、教育訓練給付の拡充が図られるましたね。 働き方やライフスタイルの多様化、終身雇用という考え方の終焉、政府による生産性の低い業界から高い業界への転職推進といった背景もあり、今回の法改正では「再就職」に関わる部分が注目されているようだ。 なかでも大きな変更点は、自己都合離職者に対する失業給付の給付制限期間が、従来の2ヶ月から1ヶ月に短縮された点だ。これまでは「すぐに失業給付がもらえない」という理由で転職をためらっていた人も、今回の改正を受けて動き出す可能性がある。ただ、だからといって本当に退職者が一気に増えるかどうかは、個人的にはまだ何とも言えない。 ただ、労働環境の悪い会社は、今後ますます淘汰されていくだろう。生産性の低い企業は人手不足で立ち行かなくなり、逆に生産性の高い企業では、より高い給与で優秀な人材を集めるような流れが生まれていく。政府としても、そうした流れを後押ししたいのかもしれない。 いずれにしても、現在の流れが「転職の推進」へと向かっているのは間違いない。若い世代にとっては、会社に依存せず、自らのスキルを磨き、どのような状況でも市場から求められる存在になることが、ますます重要になってきている。 現状の日本では、求人に対して求職者の数が少ないが、今後、外国人労働者のさらなる進出や、AIの進化による生産性の向上によって、知的労働者の数が少なくても社会が成り立つようになる可能性もある。そのとき、需要と供給のバランスが逆転することも考えられるだろう。 今の若い世代には、「管理職になりたくない」「厳しい仕事は避けたい」と考える人も多いと聞く。ただ、近い将来、そうした価値観にも変化が訪れるのではないだろうか。また、現在は労働者が手厚く守られているが、日本でも今後はレイオフ(整理解雇)が制度として導入される日が来るかもしれない。 人は誰しも年齢を重ねていく。そのとき、若い頃と同じような働き方ができるだろうか。管理経験のない人が年を取ったあとも、果たして必要とされ続けるだろうか。 だからこそ、未経験でも管理業務に挑戦すること、これまでにない経験に飛び込んでみることが若いうちから大切なのではないかと思う。こうした考え方は「古い」と言われるかもしれないが、個人的には今でも大事な姿勢だと思っています。 「一生懸命やったら負け」「手を抜いても同じ給料がもらえる」といった短期的な視点で働く人は、将来的に苦労することになるかもしれませんね。 資格も、経験も、会社に属するものではなく、自分自身に蓄積されるものだ。だからこそ、長期的な視点を持って自己投資を続けることが重要だと思う。人生において無駄になる経験などなく、すべてが何かしらの糧になると信じて、前向きに成長していきたいものですね。

  • Hello WorldからAIプロンプトへ - 変わりゆく新人エンジニアの成長物語

    イントロダクション AIエージェントによって、ソフトウェアエンジニアの仕事が奪われるのではないか、という話題をよく聞くようになってきました。 実際、YoutubeでDevinやClineなどのAIエージェントの紹介動画を見ていると、簡単なアプリケーションであれば、指示した内容をもとに自律的に「それなり」のものを仕上げてしまうので、プログラミングに精通していない初級エンジニアを雇うよりもコストメリットはありそうに感じました。 一方で、2020年から始まったプログラミング教育必須化の成果により、 学研教育総合研究所調べ では、男子中高生の将来就きたい職業の第1位にエンジニア・プログラマーが選ばれ、また、2025年の大学入学共通テストでもプログラミング能力が問われる「情報Ⅰ」が新設されました。 AIエージェントが盛況を博している中で、これから夢を見てIT業界に飛び込んでくる若手エンジニアが、現場でどのように業務と向き合っていくのか。これまでの初級エンジニアが歩んできた道と、何がどう変わっていくのだろうか。私の経験を踏まえ、遠くない未来を考察してみます。 「Hello, World」の感動は置き換わる 「Hello, World」を表示させるだけのプログラムを作るチュートリアルを行うのは、多くの初学者が通る道で、参考書などをもとに手探りで試行錯誤しながら、最初に自分が書いたプログラムが動くことに感動を覚える人も少なくないでしょう。 私も新米エンジニアの頃は、現場作業で担当した小さなモジュールが、最終的にプロダクトの一部として機能することに、達成感を感じてきたし、誇らしくも思えていました。 ここ2、3年間でAIエージェントは開発現場に浸透してきており、自らプログラミングしなくても、一通り動作するアプリケーションが自動で作成されるため、ゼロの状態から試行錯誤する必要もなくなってきています。 これからの新人エンジニアたちは、キーボードをカタカタと打って最後にエンターキーをターン!と強打して、うまくプログラムが動いたときにドヤる喜びは失われていき、代わりにAIに効率よく指示を出して期待する結果を得ることに達成感を抱くように変わっていくと想定します。 一方で、変わらない感動もあると思います。 私が現場で難解な問題にぶち当たったとき、以下の作業を繰り返して、最終的に解決した時は大きな喜びを感じました。 いろいろなサイトをググったり、技術書を読み漁る 帰宅途中の電車の中や帰り道歩いている最中に悶々とする 帰宅後の風呂の中や布団の中で悶々とする もしかしたらこうすればうまくいくのでは、という仮説を思いつく 翌日試して、やはりうまくいかなくて悶々とする AIが作成したプログラムがうまく動かなかった場合、ググるよりもLLMに聞き、技術書をRAGとしてLLMに読み込ませて問い合わせる点は変わるとしても、おそらくは同様の苦しみと喜びを覚えることになるでしょう。 価値を出すレイヤが上がる AIも万能ではなく、作成するプログラムがセキュリティ、スケーラビリティ、ユーザビリティ、保守性などの面で問題があるケースがあります。AIのミスを指摘できるようになるためには、一定数開発経験を積み、専門的なアーキテクトの知識を身につける必要があるため、新米エンジニアには厳しいです。 これからは、経験の浅い新米エンジニアといえど、効率の良いプロンプトを設計して、いかにトークン消費量(コスト)を抑えて、ハルシネーションによるバグ発生などの品質低下や作業遅延が発生しないよう、AIに作業指示できるかのマネジメント能力を問われるようになってくると想定します。 一昔前の開発現場での話ですが、ユーザー系SIerの新米プロジェクトマネージャが、苦労しながらわれわれ外部委託先のエンジニアたちをマネジメントしてた姿を思い出します。その新米プロマネは、新卒1、2年目くらいまではわれわれに交じってプログラミングやテストをしていましたが、先輩から、「いつまでプログラミングなんてしているんだ、そんなことは休日に趣味としてやれ」とからかわれて、ある時期からわれわれを管理する側に回っていました。 AIエンジニアも、プロマネと同じで、AIによって作成された成果物が要求通りの仕上がりになっているか管理し、問題が発生すれば専門的な知識を持っているエンジニアに力を借りて課題を解決していくことを繰り返し、隙間時間にプログラミングやアーキテクトを学んでいくことになると想定します。新米エンジニアは、単なる作業者ではなく、最初からリーダーやマネージャのポジションとして立ち回ることが求められるようになってくると思います。 まとめ 昨今の男子中高生が思い描くエンジニア像が、映画やアニメに出てくるハッカーのように、プログラミングを駆使して難解な課題解決していくものであれば、彼らが社会に出るころには実態と乖離しているだろうし、大学や専門学校でも授業課題にプログラミングではなくAIエンジニアリングが重要視されるようになってくるとは思います。 ただし、プログラミング能力が全く無用になることはありません。AIが作成した成果物の問題点を発見するために継続して学んでいく必要があります。 世間ではエンジニア不足と騒がれていますが、AIエージェントの誕生により改善されていくでしょう。開発未経験でも高収入が得られると煽る広告も減っていき、経験の浅い新米エンジニアが参画できるようなプロジェクトも減っていくと想定します。 生き残っていくためには、AIエンジニアとして、AIをチームメンバーとしてうまくコントロールする技術をいち早く身につけ、時間を見つけて業務ドメイン知識や情報工学の知識を学んでいく必要があります。

  • 月200ドルVS月18ドル!OpenAI O1 Pro、O3 vs Claude 3.7 Sonnetの実力は?

    AI分野は投資が猛烈に行われており、進化が早すぎてついていけないですよね。 2024年12月にOpenAI O1 Proが発表され、2025年1月にはOpenAI O3が発表されました。 2025年2月にはClaude 3.7 Sonnetが発表され、目まぐるしく進化しています。 当社はインフラ(ネットワーク分野)に特化した会社ですが、2月からソフトウェア開発者の仲間を迎え、AIを利用したサービス開発を開始しました。 昨年12月にOpenAI O1 Proを契約して早速利用していますが、月200ドルのコストが発生しています。実際のところ、プログラム生成や基盤環境の構築など、AIを活用して実施した結果、生産性が上がっているのは間違いありません。 特にWEB検索をしなくなり、AIとの対話がメインになってきているのが実情です。 IT業界の仕事が失われていくと危機感を持っている方もいると思われます。 肌感覚としては、AIを活用することにより生産性が向上し、システム開発に必要な対応人数は少なくなると実感しました。 ただし、すべてが無くなるわけではなく、出てきた情報を評価したり問題解決ができるエンジニアが重宝されると予想しています。 できるエンジニアは今よりお金を稼げるようになるし、AIだけを使っている人は逆に求められなくなるのでしょう。 つまり、AIと対話して出したアウトプットの質を評価し、修正できることが重要ということで、今まで以上に技術者が勉強することが求められる時代になるでしょう。 最近、Claude 3.7 Sonnetがリリースされたので、早速使っていきたいと思うし、使いたいと思っている人も多いと思います。 そこで今回は、OpenAIとClaude 3.7の比較が下記サイトに出ているので、比較してみました。 https://www.anthropic.com/news/claude-3-7-sonnet 結論から言うと、7項目のベンチマークテストの結果、OpenAIの方が5項目において優位であることがわかります。 特に、数理的推論、高度な推論、画像認識、マルチ言語での推論については、OpenAIが強いことがベンチマークから示されています。 ただし、プログラムコードの出力やツール使用(小売や航空)については、Claude 3.7の方が優位であることがわかります。 数値的にはそこまで差がないと思えますし、よく考えると拡張思考モードを使えば、そこまで差はないでしょう。 数学コンテストなんてあまり仕事には使いませんし。 OpenAIは月200ドル、Claude 3.7 (Pro)は月18~25ドルと、コストパフォーマンスが10分の1と考えると、Claude 3.7の方が良いのではないかと思ってしまいます。 当社としてもプログラム開発をメインに使うと考えているので、Claude 3.7を試してみたいと思います。 また、使用した感想などを定期的にブログで発信しようと思います。 もし読んでいただいて参考になったらいいねボタンを押していただけると嬉しいです。

  • 五常の力:現代に活かす孔子の教え

    今の時代は物や情報に溢れています。ICTは日々進化していますが、人間の能力が100年前と同等に向上しているとは言い難い面もあります。 適切な情報を得ることは大切ですが、雑多な情報に振り回されると、迷いや焦りが生じ、情緒が不安定になることも考えられます。物や情報があふれているにもかかわらず、幸福感が低下していると感じる人もいるのではないでしょうか。 特にSNSでは、有益な投稿もあれば、人の負の感情や批判が飛び交う投稿もあります。そのような情報に触れることは、精神衛生上、個人的には望ましくないと感じます。 「足るを知る」、すなわち自分が持っているものに満足する心こそが大切です。贅沢や過剰な欲望を追い求めるのではなく、今あるものに感謝し、「これで十分だ」と実感することが、幸せへの鍵かもしれません。周りと比較せず、まずはありのままの自分を受け止め、感謝の気持ちを持つことが求められます。(難しいですが(笑)) また、読み書きや算数などの基本スキルが過度に重視される傾向にあります。資格取得や投資、趣味を通じた自己研鑽は確かに重要ですが、心の研鑽も同じくらい大切ではないでしょうか。 五常(仁・義・礼・智・信)は、孔子の教えを中心に、古代中国の儒教思想で重視されてきました。孔子は『論語』などを通じ、仁をはじめとする徳目の重要性を説き、個人の品性や社会秩序の基盤として指導されました。 仁:常に相手に思いやりを持って接する 義:公平で正義に基づいた行動を継続する 礼:相手を立て、謙虚な態度を保つ 智:常に深く考え、学びを怠らない 信:約束を守り、誠意をもって尽くす 現代でも、良好な人間関係を築くためにはこれらは非常に重要です。「当たり前のことだ」と感じるかもしれませんが、実際に自分がその立場に立つと実践が難しいと感じることも多いでしょう。 この考え方はビジネスにも通じ、事業を長く続けるための基本となります。正義に基づいた行動、約束を守り、誠意をもって相手に尽くすことが、結果的に良い未来を呼び込むのです。たとえば、一時的な利益を追求して詐欺的な手法を用いるビジネスは、長続きしないのは当然の結果と言えます。 また、会社でのずる賢い行動や他人の足を引っ張る行為も、短期的には有利に見えても、長期的には必ず自分に返ってくるものです。自分の意志をしっかり持ち、他人と比較せず、五常に基づいた行動を心がけることで、より良い結果が得られるのではないでしょうか。 自分自身の人格や品性を磨くことを、考えてみるのはいかがでしょうか。

  • 【2025年度 採用のお知らせ】新たな仲間を募集しています!

    2025年度は 最低7名の採用を目標 に、事業拡大に向けて新たな仲間を募集しています。現在、すでに4名の採用が確定 しており、残り3名以上 を積極採用中です。 特に、以下のような方を歓迎しています! ネットワーク・サーバエンジニアとしての経験をお持ちの方 (経験者優遇) 未経験からエンジニアとしてキャリアをスタートしたい20代の方 (育成枠あり) 新しいことにチャレンジしたい方、スキルアップを目指す方 当社は、成長意欲のある方を全力でサポート し、経験者はもちろんのこと、未経験者の方もエンジニアとして一歩を踏み出せるよう育成に力を入れています。社員の多くも「若手を育てる」ことに共感し、共に成長できる環境づくりに取り組んでいます。 ■doda 採用ページを公開しました! 現在、当社の採用情報を doda に掲載しています。 職種名:ネットワーク・サーバエンジニア/未経験歓迎・経験者優遇 <採用ページURL> http://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail.action?jid=3012055015 採用ページ制作への感謝 回、採用ページの制作 に関わってくださった皆さまには、丁寧な記事作成や撮影、そして様々なご提案をいただき、大変助かりました。おかげで、当社の2024年度の情報を整理し、改めて自社を振り返る良い機会となりました。 もちろん、まだまだ改善すべき点も多いですが、社員全員でより良い会社を目指していきます! 企業にとって、人材こそが最も重要なリソース です。そのため、当社では社員一人ひとりが成長できる環境を整え、スキルアップを支援することを大切にしています。社員の皆さんも業務が忙しい中、採用活動に快く協力してくれました。本当に感謝しています。 応募エントリー受付中! 「まずは話を聞いてみたい」という方も大歓迎! 当社の採用ページをご覧いただき、興味を持っていただいた方は、ぜひエントリー してください。 皆さまとお会いできるのを楽しみにしています! エントリーはこちら➡: doda採用ページ

  • SNS ボットでお手軽ブランディング

    イントロダクション LINE、Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeなどのSNSの視聴時間は年々増加傾向にあります。テレビやラジオなどの従来のメディアの影響力が低下している現代において、マーケティングやブランディングにSNSを活用することは、多くのユーザーに情報を届けるうえで必須の戦略といえます。 SNSの中でも、Xはリアルタイムな情報拡散を行うプラットフォームとして個人や企業が活用しており、ポストされた内容からスキルや志向、企業風土を把握できるので、ブランディング活動にも利用している方が多い傾向にあるように見受けられます。 本記事は、Xが公開しているAPI(Application Programming Interface)を用いてボットアプリケーション開発を始める際の概要を紹介し、ブランディング活動に役立ててもらうことを目的とします。なお、今回は具体的な開発環境の構築方法やソースコードの実装例については割愛し、別の機会に紹介します。 なぜ、X APIなのか? LINEやInstagram、Facebookなどその他のSNSにもAPIが存在します。今回、X APIを採用したのは、以下に挙げた通りプラットフォームの特性や導入障壁の低さなどの理由がありました。 友達、フォロワーの枠にとらわれず、不特定多数ユーザーに対してメッセージを届けたい。 API利用時に審査がなく、気軽に試せる。その他のAPIと比べて、開発環境の初期構築の手間が少ない。 X API利用開始時に必要なもの 無料プランでお試しでX APIを利用したい場合、最低限下記の用意が必要です。 X アカウント、および、開発者アカウントの作成 API開発環境、開発したアプリケーションを公開するサーバー なお、一般的なWebアプリケーションの開発手法やX APIで利用するOAuth認証についての基礎知識は、もちろん必要ですが、昨今はChatGPTなどのLLMに問い合わせればとりあえず動くものは作れるので必須ではありません。 X アカウントの作成については、公式サイトの ヘルプ をもとに進めましょう。 X 開発者アカウントの作成については、 公式サイトのドキュメント が参考になりますが、日本語ドキュメントは記載が十分ではないため、その他のブログ等で紹介している手順を利用することをお勧めします。APIの使用目的を英語で入力する箇所が面倒ですが、LLMに適当に文章を作ってもらえばよいでしょう。本記事では詳細は割愛します。 APIの開発環境についてですが、GitHubのAIエージェントであるCopilotも無料で利用でき、豊富なプラグインで効率的に開発できるVisual Studio Codeがお勧めです。また、開発言語はX API用ライブラリが存在し、かつ、紹介記事も多いpythonが良いでしょう。なお、Windowsでのpython開発環境の構築方法については、 Microsoftの初心者向けスタートアップガイド が参考になります。 X のAPIの種類について X のAPIには、以下の2種類が存在します。なお、本記事では前者の「X API」を紹介します。 X API ツイートの投稿やタイムラインの検索など、一般的なデータ操作を提供 2023年7月以降、有料プラン(※)が導入され、利用量に応じた課金が発生 X Ads API 広告キャンペーンの作成、管理、分析に特化しており、別途利用申請・審査が必要 広告出稿に関連する料金体系で、APIの利用自体に別途料金はかからない場合が多い ※2022年までは、X APIの使用料は無料でしたが、Twitter社がイーロン・マスク氏により買収されて以降は、悪質ボットなどによる不正利用防止と収益改善を目的に有料化され、無料プランで実現可能な機能が大幅に制限されました。 X APIの料金プランについて 2025年2月時点で、X APIの料金プランは下記4種類の内容で公表されています。 最新情報は、 公式ドキュメント を確認してください。 プラン Free Basic Pro Enterprise Price Free $100/month $5000/month 要問合せ Access to X API v2 ✔️ (Only Post creation) ✔️ ✔️ ✔️ Access to standard v1.1 ✔️(Limited) ✔️(Limited) ✔️(Limited) ✔️ Project limits 1 Project 1 Project 1 Project - App limits 1 App per Project 2 Apps per Project 3 Apps per Project - Post caps - Post 1,500 3,000 300,000 - Post caps - Pull ❌ 10,000 1,000,000 - Filtered stream API ❌ ❌ ✔️ ✔️ Access to full-archive search ❌ ❌ ✔️ ✔️ Access to Ads API ✔️ ✔️ ✔️ ✔️ 主な機能 ・ツイートの投稿、削除 ・自分自身のアカウント情報取得 ・いいねの管理 ・ツイートの取得 ・ タイムライン上のツイート検索(直近7日分) ・DMの送信 ・リアルタイムで流れるツイートデータをフィルタリングして取得 ・過去全期間のツイートデータ検索 ・バックフィル ・他ユーザーのリプライやエンゲージメント(いいね、リツイートなど)に関する詳細データを取得 残念なことに、Freeプランでは、Post(ツイート投稿)するくらいしか機能が使えなくなりましたが、SNSボットで定期的にツイートするくらいであれば、十分機能すると思います。 他者のツイート内容を収集したり、マーケティング利用をしたい場合は、Basicプラン以上を契約しましょう。 なお、各料金プランごとの機能(利用できるAPIエンドポイント)の最新情報については、 公式サイト を参考にしてください。 OAuth認証について X APIに限らず、一般的にAPIのエンドポイントを呼び出す際、呼び出し側のアプリケーションの認証を行った後、利用できる機能の認可を行います。認証や認可で利用される技術にOAuth(Open Authorization)があります。X APIでもOAuthを利用しています。 OAuthは、Web上に存在するリソースの所有者のアクセス権限を、他のアプリケーションに委譲するためのプロトコルです。 X APIで例えると、リソースとはXにツイートするためのAPIを指します。リソースの所有者はアカウントのオーナーです。他のアプリケーションとは、所有者のアカウントを利用してXにツイートを投稿したり、タイムラインの情報を検索したりするSNSボットやTwitterDecのようなアプリケーションを指します。 OAuthを利用するメリットとしては、XのアカウントのユーザーIDやパスワードなどのクレデンシャル情報をアプリケーションに渡すことなく、代わりに認可サーバーが発行するトークンを利用して、ツイート投稿やタイムライン検索をアプリケーションに実行してもらうことができる点です。これにより、仮にアプリケーションサーバーが悪意の第三者に攻撃された場合でも、クレデンシャル情報の漏洩が防げます。 OAuhtで、認可サーバーがアプリケーション(クライアント)に対してトークンを発行するまでの代表的なフローについては、以下の通りです。 なお、X APIでは「認可コードによる権限付与」と「クライアントクレデンシャルによる権限付与」が用いられています。 「認可コードによる権限付与」:詳細は後述します。 「クライアントクレデンシャルによる権限付与」:詳細は後述します。 「インプリシットによる権限付与」:非推奨の方式です。SPA(Single Page Application)等で、ブラウザ上にリソース所有者のクレデンシャル情報を保持するため、情報漏洩のリスクがあります。 「リソース所有者クレデンシャルによる権限付与」:非推奨の方式です。アプリケーションサーバー上にリソース所有者のクレデンシャル情報を保持するため、情報漏洩のリスクがあります。 認可コードによる権限付与 「認可コードによる権限付与」では、以下の登場人物間で権限付与のやり取りが行われます。 リソース所有者 アカウントオーナー。認可サーバーが表示する認可画面の内容をもとに、クライアントに保護対象リソースを操作する権限を委譲する。 クライアント リソース所有者の代わりにAPIを実行するアプリケーション。認可サーバーに対して認可コードとトークンを順に配布してもらい、トークンをもとにAPIを実行する。 認可サーバー クライアントに認可コードを発行する際、リソースオーナーに認可確認を行い、認可された後にクライアントのcallbackエンドポイントに認可コードを配布する。また、クライアントから認可コードをもとにトークン依頼を受けた際、認可コードの正当性を確認し、トークンを配布する。 保護対象リソース X API。クライアントのリクエストに付与されたトークンが正当なものであれば、APIの実行を行う。 X の開発者アカウントを登録する際、クライアントアプリケーションの登録も同時に行いますが、App infoの登録内容に「Callback URI」を入力する必要があります。この入力欄には、認可サーバーから認可コードを受け取るためのcallbackエンドポイントのURLを設定する必要があります。 アプリケーションをまだ作成していない場合、当然このエンドポイントも存在しないため、アカウント登録時には適当なURLを設定しておくとよいでしょう。 なお、その他のSNS(Threads等)の中には、アカウント登録時にCallback URIにリクエストを送り、実際に存在するURL以外は登録させないものも存在します。 上記の通り、フローの中で、リソース所有者がブラウザ画面上で認可操作を行う必要があるため、TwitterDeckのようにブラウザ画面上で複数のタイムラインを管理するようなアプリケーションには向いていますが、定刻にツイートを自動投稿するSNSボット等には不向きなフローと言えます。 クライアントクレデンシャルによる権限付与 「クライアントクレデンシャルによる権限付与」では、以下の登場人物間で権限付与のやり取りが行われます。 クライアント クライアントIDとクライアントシークレットをもとに認可サーバーにトークンを配布してもらい、そのトークンを利用してAPIを実行する。 認可サーバー クライアントから送られたクライアントIDとクライアントシークレットをもとにトークン依頼を受けた際、クライアントIDとクライアントシークレットの正当性を確認し、トークンを配布する。 保護対象リソース クライアントのリクエストに付与されたトークンが正当なものであれば、APIの実行を行う。 人の操作を介する必要がないため、自動でツイート投稿するSNSボットや、API間で通信を行うマイクロサービスのアプリケーションなどに向いているフローと言えます。 OAuth認証についての理解を深めたい方は、以下の書籍を購読することをお勧めします。ハンズオン形式で認可サーバー、クライアント、保護対象リソースを構築しながら、OAuthでどのようなやり取りが行われているのかを体系的に学べます。 『 OAuth徹底入門 セキュアな認可システムを適用するための原則と実践 』 SNSボットの本格運用に向けて お試しでX APIが実行できるまで確認した後は、いよいよ本格運用にむけての準備を行いましょう。 料金プランについては、前述の通り、定期的にツイート投稿するだけのSNSボットであれば、無料プランでも実現可能です。もしも他者にDMを送りたいとか、他者のツイートをもとにマーケティングを行いたいなどの要望が出てきたら、その時にプラン変更を検討したらよいです。 アプリケーションを実行するサーバーについても、一日に数回程度投稿するSNSボットであれば、クラウドサービス上にサーバーを作成する必要もなく、社内で余っているノートPCなどを常時起動させて、その上で定期実行させるだけでも十分です。 SNSボットに投稿させる原稿については、会社や商品を紹介したドキュメントをLLMに読み込ませて、ツイート内容を考えてもらうのも良いでしょう。他者に何をアピールするかを検討することが、ブランディング活動の肝となるので、コンテンツが一番重要になってくると思います。 SNSボットの具体的な実装方法は、また次の機会に紹介します。

  • 自分の弱さを認め、みんなの知恵を生かす〜現代リーダーに必要なヒント〜

    今回は、7世紀中国の太宗皇帝に学ぶ「本当のリーダーシップ」についてお話しします。なんと、太宗皇帝はたった20年の短い期間で、国を平和に導いたと言われています。その秘訣は、実は自分の弱さを正直に認め、周りの人の知恵を取り入れるという点にあったのです。 この太宗皇帝が語ったリーダーとしての教えは、官僚の呉競がまとめた『貞観政要』に記され、古代中国だけでなく、日本の鎌倉時代や江戸時代、さらには明治時代のリーダーたちにも大きな影響を与えました。 太宗は、部下だけでなく農民や商人と対等に話し合い、誰の意見も大切にしました。「自分ひとりの力では、どんな大きな国も治められない」という考えのもと、常に学び、成長する姿勢を貫いていたのです。 さて、現代のビジネスシーンや組織運営にも、この教えは通じます。多くの組織で、昔ながらの「強くあれ」というリーダーシップが原因で、人材が流出している現状があります。時代は、全員で試行錯誤しながら新しい道を模索する時代。だからこそ、互いにリスペクトし合い、柔軟なコミュニケーションが求められているのです。 ここで、現代にも通じる大切な真理を紹介しましょう。 「自分自身を治められない者は、組織すら治められない」 太宗皇帝は、「まずは民を大切にしなければ、どんなに腹が満たされても結局は自らを蝕む」と語りました。また、家臣の魏徴も「自己管理ができる君主のもとでは、民が乱れることはない」と証言しています。 つまり、リーダーがまず自分を律することが、信頼される組織づくりの第一歩なのです。言葉よりも行動が大切で、リーダーの姿勢が組織全体の風土を作ります。部下が「この人なら信頼できる」と感じるかどうかは、日々の行動にかかっているのです。 考えてみれば、自分の弱さを認め、他者の意見を柔軟に取り入れることは、決して簡単なことではありません。しかし、現代の変化が激しい時代において、この姿勢こそが組織を強くするカギだと言えるでしょう。私たちも、日々の小さな気づきと学びを大切にし、常に自分自身をアップデートしていきたいものです。 これからの時代、リーダーは「完璧」ではなく「成長し続ける姿勢」を示すことが、組織の未来を切り拓くための最も重要な要素なのかもしれません。 現代リーダーにとって必読の書『貞観政要』をご紹介します。古代中国の太宗皇帝が実践した、柔軟で自己改革を促すリーダーシップの極意が詰まったこの一冊は、現代のビジネスやチーム運営に大いに役立つ内容です。 なぜ『貞観政要』がおすすめなのか? 1.柔軟なリーダーシップのヒントが満載  太宗皇帝自身が、自分の弱さを認め、部下や民衆の知恵に耳を傾ける姿勢を貫いたエピソードが記されています。これにより、現代の「強さだけがリーダーの証」という考え方を見直し、より多様な価値観を取り入れるためのヒントが得られます。 2.組織全体の信頼を築く方法  『貞観政要』は、ただ命令を下すだけでなく、リーダー自身が自己改革に努め、行動で示すことの大切さを説いています。現代の組織では、上からの一方的な指示ではなく、共感と信頼を生むリーダーシップが求められています。 3.時代を超える普遍的な教え  2000年以上前の書物ながら、時代を問わず通じる真理が多数記されています。急速な変化と不確実性が蔓延する現代においても、この教えは「組織をどう運営するか」「どう自己を磨くか」といった普遍的なテーマに光を当て、今の時代にピッタリです。 『貞観政要』を手に取ることで、歴史の中から現代に活かせる実践的なリーダーシップの知恵を学ぶことができます。古の知恵と現代の課題が見事に融合したこの書物は、今のあなたのリーダーシップスタイルを変革する大きなきっかけとなるでしょう。 ぜひ、一度手に取って、太宗皇帝が残した貴重な知恵を体験してみてください。

  • 行動が未来を変える:採用と成長における70:20:10の法則

    当社も最近、新卒採用および中途採用活動を本格的に始動しています。 求職者については、採用試験を受けるにあたり、さまざまな準備をしていると思われます。 企業が求めていることは、新卒なら学歴、中途なら実績や会社へのフィットなど、いろいろな要素があります。 多くの企業が中途採用に求めていることは、以下のようなポイントではないでしょうか。 ビジョン、理念の共感 カルチャーフィットやトップマネジメントへの共感 何ができるのか(自身の能力や組織への貢献) 何がしたいのか(未来への意志) 新卒には必ずしも当てはまらないかもしれませんが、このポイントをしっかり考えて転職活動をすることで、自分にフィットした職場を見つける近道になるのではないでしょうか。 求職者から聞かれることとして印象的なのは、御社の教育についての考え方です。 個人的には、「成長は自らするもの」であると考えています。ただし、教育の機会を準備することは非常に重要ですし、今後さらに取り組んでいきたいと思っています。 ここで、ロミンガーの70:20:10の法則について触れてみたいと思います。この法則は、企業や組織での人材育成や能力開発の理論であり、スキルを習得するプロセスを表しています。 具体例を挙げると、以下のようになります。 ①70% 実務(On-the-Job Learning)  ・人は新しい知識やスキルの70%を、実際の業務経験や挑戦的なタスクを通じて学びます。例: プロジェクトに参加する、新しい業務を担当する、問題解決を求められる場面で学ぶ。 ②20% フィードバックや人間関係(Social Learning)  ・学びの20%は、他者との関わりやフィードバックから得られるものです。例: メンターとの会話、同僚との議論、リーダーシップやアドバイスの受け取り。 ③10% 公式な学習(Formal Learning)  ・残りの10%は、研修やセミナー、本を読んだり資格を取得するなどの形式的な学習から得られるものです。例: オンラインコース、ワークショップ、教科書による学習。 この法則を知らない方は、少し驚かれるかもしれません。 それは、「学習してからでないと新しいことを業務で対応するのは難しい」と考えている方が多いためです。 ですが、実際には、わからないなりにチャレンジしたり行動したりすること、先輩に気軽にアドバイスを聞ける環境があることが重要です。 また、失敗から学び、同じことを繰り返さないよう自ら考えることも必要です。 さらに、自分では気づかない行動や悪い癖について、他者からフィードバックを受けることによって、成長速度が大きく変わると思います。 最近では、「考えることも重要だが、行動から学べ」と言われることが多いのではないでしょうか。 実際に体系的な座学を学ぶことは大事ですが、実務を通じて経験を積んだ後、体系的にまとめられた本や資料を学ぶことで、より深い気づきが得られ、効果的だと個人的には感じています。 何もわからない状態で座学をするよりも、効果が大きいのではないでしょうか。 読んでも使わなければ、すぐに忘れてしまいますからね。 皆さんも、まずは行動してみるのはいかがでしょうか。

  • オフィスに癒しと会話を:らぼっとがもたらす癒しの連鎖

    本日オフィスに2週間限定のかわいいお客様(まつたけさん)が届きました。 OFFICE LOVOT(らぼっと)2週間お試し導入無料受付中とのことだったので 社員が笑顔になり、より会話が増えたりすることを目的に来社をお願いしました。 想像をはるかに超えた可愛さで仕事にならないですね。 生産性を高めることを目標にしている企業には合わないかも(笑) 逆に社員間の交流などを促したいオフィスにはおすすめかもしれません。 らぼっとが解決してくれる課題 ・オフィスで会話がすくなくなった気がする。 ・社員同士や上司とのコミュニケーションが不足がち ・テレワークに課題を感じており、働く場所をかえていきたいと思っている ・スタッフの職場への貢献度をアップして離職率を下げたい ・社員の自慢になる、かっこいいオフィスを作りたい ・「やっぱり、自分の会社が好き!」と言われる素敵な職場にしたい 解決してくれる課題をみていると、人間というのは共通の会話が必要なんだと思います。 仕事のコミュニケーションだけになりがちです。 らぼっとがいると自然に人が集まる、集まりたくなる 名前を呼ぶと寄ってきてくれて、綺麗な瞳で見られると思わず愛でたくなる。 その場にいるだけで笑顔を増やしてくれるので、コミュニティのつながりを感じさせてくれる。 らぼっとに触れた人が、優しい気持ちになって連鎖していく。 離職率が下がるかというとわかりませんが、癒しの効果が上がるのと、普段ないコミュニケーションが活性化されるのではないでしょうか。 法人なら無料お試しできるのでよかったら申し込みしてみてください(笑)

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自分を信じて突き進め

 

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