五常の力:現代に活かす孔子の教え
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- 2月25日
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今の時代は物や情報に溢れています。ICTは日々進化していますが、人間の能力が100年前と同等に向上しているとは言い難い面もあります。
適切な情報を得ることは大切ですが、雑多な情報に振り回されると、迷いや焦りが生じ、情緒が不安定になることも考えられます。物や情報があふれているにもかかわらず、幸福感が低下していると感じる人もいるのではないでしょうか。
特にSNSでは、有益な投稿もあれば、人の負の感情や批判が飛び交う投稿もあります。そのような情報に触れることは、精神衛生上、個人的には望ましくないと感じます。
「足るを知る」、すなわち自分が持っているものに満足する心こそが大切です。贅沢や過剰な欲望を追い求めるのではなく、今あるものに感謝し、「これで十分だ」と実感することが、幸せへの鍵かもしれません。周りと比較せず、まずはありのままの自分を受け止め、感謝の気持ちを持つことが求められます。(難しいですが(笑))
また、読み書きや算数などの基本スキルが過度に重視される傾向にあります。資格取得や投資、趣味を通じた自己研鑽は確かに重要ですが、心の研鑽も同じくらい大切ではないでしょうか。
五常(仁・義・礼・智・信)は、孔子の教えを中心に、古代中国の儒教思想で重視されてきました。孔子は『論語』などを通じ、仁をはじめとする徳目の重要性を説き、個人の品性や社会秩序の基盤として指導されました。
仁:常に相手に思いやりを持って接する
義:公平で正義に基づいた行動を継続する
礼:相手を立て、謙虚な態度を保つ
智:常に深く考え、学びを怠らない
信:約束を守り、誠意をもって尽くす
現代でも、良好な人間関係を築くためにはこれらは非常に重要です。「当たり前のことだ」と感じるかもしれませんが、実際に自分がその立場に立つと実践が難しいと感じることも多いでしょう。
この考え方はビジネスにも通じ、事業を長く続けるための基本となります。正義に基づいた行動、約束を守り、誠意をもって相手に尽くすことが、結果的に良い未来を呼び込むのです。たとえば、一時的な利益を追求して詐欺的な手法を用いるビジネスは、長続きしないのは当然の結果と言えます。
また、会社でのずる賢い行動や他人の足を引っ張る行為も、短期的には有利に見えても、長期的には必ず自分に返ってくるものです。自分の意志をしっかり持ち、他人と比較せず、五常に基づいた行動を心がけることで、より良い結果が得られるのではないでしょうか。
自分自身の人格や品性を磨くことを、考えてみるのはいかがでしょうか。
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